石川特殊特急製本

一冊からの印刷・一冊からの製本

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2007年9月1日現在


本来、事務用アプリケーションのデータは、商業印刷には適していません。
Officeデータからオフセット印刷やデジタル印刷するためには、PDFデータ変換が必要です。

Microsoft OfiiceがインストールされているコンピューターにAcrobatをインストールすれば、PDF MakerというツールがWord、Excel、PowerPointにインストールされ、ツールにアイコンが追加されます。
使い方については、各アプリケーションのヘルプまたはメーカーにお問合せください。

石川製本では、Officeの各データ形式からの印刷も承っています。

入稿時には必ずカンプ出力を添付してください。

以下の説明は、完全データを作るためのプロ仕様の目安です。よくわからない場合には、お客様の普段利用されている方法でご使用ください。石川製本のスタッフができる限り忠実に再現いたします。

対応バージョン

石川製本の対応アプリケーション一覧でご確認ください。
各バージョンとも、アップデートを行い最新の状態にしてください。初期状態のままでは、不具合が生じる場合があります。
 MicrosoftOffice Update

対応フォント

フォントのトラブルが一番多く発生していますので、注意してください。

Officeの各データ形式で入稿される場合は、石川製本と同じ環境のフォントが必要です。対応アプリケーション一覧にないフォントを使用された場合は、フォント化けや置換え、リフローが発生します。事前にご確認、お問合せください。

PDFデータを作成される場合は、全てのフォントを埋め込んでいただくことでトラブルを防ぐことができます。
フォントの装飾効果は利用しないでください。

色の変化について

Officeの各アプリケーションのカラーモードは光の三原色であるRGBで指定するようにできています。これはモニタ画面だけを想定したもので、印刷には適していません。

印刷のカラーモードは色の三原色のシアン、マゼンタ、イエローにブラックを追加したCMYKになっています。

RGBの方が表現可能域が広いため、印刷用データに変換してCMYKにする際に、特に彩度の高い色で激しく色相が変化し、くすんだ感じになってしまいます。
石川製本では、この現象をできる限り忠実に再現するよう心がけています。
カラードキュテックなどは、色の再現性が優れています。


これはOffice各アプリケーションを利用する限り避けられません。写真や画像のクリップアートのカラーモードもRGBですので、同じ現象が発生いたします。

市販のインクジェットプリンタでの印刷では、シアン、薄いシアン、マゼンタ、薄いマゼンタ、イエロー、ブラックの6色で印刷する場合が多く、RGBに近い色で印刷できるように工夫されています。
オフセット印刷でも同じように6色印刷やそれ以上の色の印刷も可能ですが、大変コストの高いものになります。このような印刷は、一冊数万円するような美術書に用いられたりしています。


写真や画像のクリップアート解像度について

モニタで見ることを前提としているOfficeの各アプリケーションの解像度は72dpiです。

しかし印刷用の解像度は350dpi程度を必要とします。

印刷用途に十分な解像度を得るためには、貼り込んだ後の100%状態から20%に縮小してレイアウトすることで印刷用の解像度を得ることができます。

解像度が不足していると、画像にジャギーが発生したり、ピントの甘い画像で印刷されます。


半透明について

PDFデータ変換で入稿される場合は、半透明機能はご利用にならないでください。

半透明機能をご利用の場合は、Officeの各アプリケーション形式のデータで入稿してください。
但し、石川製本対応フォントの条件を満たす必要があります。
対応アプリケーション一覧にてご確認ください。


罫線について

0.25ポイント以下の罫線は、画面上やプリンタ出力では表現されても、高解像度の印刷では消えることがあります。Excelの罫線は消える可能性が高いのでご注意ください。

その他、修飾などの機能について

透明効果以外にも、テクスチャ、パターン、などの修飾機能の中には、大幅にイメージが変わったり機能自体が無効になるものがあります。

ドキュメントサイズについて

● Word(ワード)
ページの端まで色や絵柄、写真が入っている場合は「塗り足し」が必要です。仕上がりサイズA4(210mmx297mm)の場合、用紙サイズを216×303で制作し、天地左右を3mmづつ断裁して仕上げます。
「塗り足し」がない場合には、断裁時に三辺に塗り残しができる原因になります。
ギリギリのサイズで作られた場合には、微妙に拡大して調整して印刷することになりますのでご了承ください。

● Excel(エクセル)
Excelはページの概念が通常とは異なり、セル単位になっています。ページのスペースが広く余裕があっても、一部のセルがはみ出した場合、そのはみ出したセル全てが印刷されなくなります。その場合は、ページ全体を縮小することで収めるように対処いたします。
必ずカンプ出力を添付してご指示ください。
PDFを制作される場合は、その条件を考慮して変換してください。

● PowerPoint(パワーポイント)
PowerPointはプレゼン用アプリケーションであるために、印刷には向いていません。用紙設定もモニタを使ったプレゼン前提に設定されており、ページ設定の中のスライドのサイズ指定「A4210 x 297 mm」を選んでも正しいサイズにプリントされません。「ユーザー設定」を選び幅と高さを指定することで、思い通りの用紙サイズに設定できます。
PDFデータ変換時も同様で、変換されたPDFデータを開いて思い通りのサイズであるか確認してください。

PDFデータ変換について

PDFでの入稿はトラブル防止に有効ですが、変換作業後には必ず元データと照らし合わせて間違いないか確認してください。

半透明機能はご利用にならないでください。印刷仕上がりが半透明ではなくメッシュ状になります。